章間

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「はぁ~………」  長い溜め息を吐きながら廊下を歩く  あ、僕は……… 「おい、陽!」  僕は叶 陽(カナエ ヨウ)。 ここ、時葉学園に通う高校2年生だ。 「おい、陽?」  この学園では問題児として扱われている。 まったく、遅刻や居眠りのどこが悪いのか……… 「左手は添えるだけっ!」 「ヘブッ!!」  ねぇ、なんでいきなり……… 「なんでいきなり殴るんだよ! 酷いじゃないか!」  まさか、無視しただけで暴行を加えるなんて……… 「ああ? 殴ったんじゃねぇよ。 目を覚まさせるついでに、その不細工な顔を矯正しただけだ」 「結果的に殴ってるじゃないか! それに、さり気なく僕を不細工呼ばわりしたな!」  くそぅ、殴るだけでなく、暴言まで吐くとは……… 「不細工は不細工だろ?」 「失敬な! 365゜どこからどう見ても美少年じゃないか」  止めて! そんな蔑むような目で見ないで! 「言ってて恥ずかしくないのか、お前? それに、5゜多いぞ」  わかってるさ。 ただ365日と間違っただけだよ(泣)。
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