章間

3/31
前へ
/41ページ
次へ
「泣くなよ、鬱陶しい」  んで、コイツは東堂 雄治(トウドウ ユウジ) 小学校からの付き合いで、コイツもこの学園では問題児として扱われている。  いわゆる悪友ってやつかな。 「ところで雄治、君も遅刻?」 「わかりきった事を聞くな」  確かに。 始業式は終わり、全生徒は教室に入ってる。  廊下にいるのは、遅刻した僕や雄治ぐらいだろう。 「ところで、雄治は何組だった?」  さっき、先生にしぼられた時に聞いたんだ。  僕は2組だった。 「ん? 2組だが?」 「…………え゙!」  望みが絶たれた。 つまり、絶望したって訳だ。  どうやら、問題児はなるべく1カ所にまとめて置きたいらしい。 あんのババアァァァア!! 「なるほどな……… あんのクソババアァァァア!!」  コイツも遅れて覚醒した。 ガラガラガラ←窓を開ける音 「「学園長のクソババアァァァァァァア!!!」」  血の涙を流しながら、僕達は力の限り叫んだ。  あのクソババアはわからないんだ。 コイツのような問題児と一緒にいる僕の気持ちが。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加