無口・無表情・悪人面

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「ギャッハハハハ!オラオラ、もっと速く走らねぇと轢いちまうぞ!!!」 いやいや、これで全速力だから!もっと速くとか無茶言うな!!! てかお前俺を殺す気かよ!!! とか何とか心の中でツッコミを入れている俺だが、余裕な訳ではない。 軽い現実逃避だ。 だがしかし、流石にやばい。 いくら体力に自信有ると言ってもコレは無理。 どっかにバイクが通れない様な道は……有った!!! 俺は左前方に見つけた細い路地に急いで飛び込み、少し速度を緩めながらも走って逃げる。 後ろから不良の怒鳴り声が聞こえてくるが、振り向く勇気なんて持ち合わせていない俺はひたすら逃げた。 逃げて、逃げて、逃げて…… 気付いた時には、俺は見知らぬ公園に居た。
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