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「別れよう」
最初に、そう言ったのは僕だった。
よく二人で来た、ファミレスの右奥 窓側の席。
席に座って、注文してからしばらくしてからだった。
「別れよう」
自然と口から、滑り出てきた言葉だった。
口から滑り出てきた瞬間、しまった と思い、言い訳を探そうと彼女の顔を見つめた。
彼女は、静かに笑っていた。
「……。」
「…うん、いいよ」
別れよう
彼女は、静かにそう言って 泣いていた。
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