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俺はデカい段ボールに近付いてみる。
しかし、段ボールだと思っていたその箱は、よく見れば段ボールではなかった。プラスチックの箱?…紙で作られている様には見えないのだが、触ってみると感触は紙の質感となんらかわらない。
俺は、謎の箱に触れながら、ぐるりと箱の周りを一週してみた。更に分かった事は、この箱はどうやら開ける所が何処にも見当たらないと言う事だ。
まったく持って摩訶不思議な箱である。
亮「ふむ、『ひろってください』と書いてる所を見ると、誰かが家に不法投棄していったのは間違いないな」
しかし、犬や猫じゃあるまいし、『ひろってください』は無いだろ……普通に考えて……まぁ、今はそんな事は問題ではない。
問題は――これをどうやって処分するかだ。
亮「くそが……捨てた奴が分かったら顔面をボコボコに殴ってやる」
疲れて倒れそうな状態なのに面倒くさい事が、また飛び込んできやがった。マジでこの世に神も仏も居ないのかよ。
もう本当に滅んでしまえ。
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