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亮「だぁー!!ふざけやがって、つか邪魔だーー!!」
俺は殴った。
渾身の力をこめて、自身がもてる最大の力で、俺は目の前に立つ箱を素手で殴った。
亮「ぐっおぉっ!?」
堅かった。
それはもう堅かった。これダイヤモンドよりも堅いんじゃないか?と思わせる程に……本当に、なんの素材で出来てるんだよ。この箱。
亮「くそっ!!こんな箱までが、この俺を馬鹿にするのか!?イライラするぜ!どちくしょう!!」
俺はついに怒りで箱を押し倒してやろうと考え、箱に向かってタックルしてやった。
人間様を舐めるなよ!!無機物不思議箱め!
亮「やっぱり堅い!!」
しかし、箱は堅かった。
俺は箱にぶつかった反動で吹っ飛び地面におもいっきり顔から倒れた。
亮「ううぅ」
俺は二度も箱に負けた。
多分こんなふざけた負け方をしたのは、俺が人類史上初なのではないだろうか?
亮「ううっ………敗けてねぇー!俺は、こんな無機物不思議箱なんかに敗けてねぇ!」
くそぅ。目からしょっぱい水が流れやがる。俺は静かに目から流れる水を袖で拭うと立ち上がった。
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