プロローグ

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チュンチュン...チュンチュン... 朝。 空が白みかかり、人々が動き出す時間。 朝露が蒸発し、少し霧がでている気がする。 ここはとある市民スポーツ公園。 そこの駐車場に白が特徴の車が止まっていた。 季節は夏後半、夏と言っても夜から明け方にかけてはかなり冷え込む。 夏風邪を引いたら治りにくいってのも頷ける。 動く気配すらない車の窓ガラスには水滴が発生していて中が見えない。 違う言い方をすると、中の温度が温かいため結露し外から見えなくなっているのだ。 そう、車内には四人の人物が静かに眠っていた。  
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