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あるどしゃぶりの雨の日
僕(晶=アキ)は降りしきる雨の中
びしょ濡れで家に帰っていた
晶:はぁはぁ、今日はついてないや
今日は天気予報は晴れだって
言っていたのに雨がふるなんて
あ~ついてないな・・・
僕はブツブツ文句を言いながら
走りつづけた
するとちょうどいい雨宿り場所
を見つけてそそくさと雨宿りを
する事にした
晶:あぁ~びしょびしょだぁ
あの天気予報師は本当いい加減
だよなぁ
また僕はまたブツブツ言いながら
持っていたハンドタオルで
服を拭き始めた
???:雨止まないな~
晶:あっ希美
希美:もしかして晶・・・くん?
晶:そうだよ
希美:わぁ晶だぁ久しぶりだね
晶:あぁ中学以来だもんな
希美:そうだね・・・・・・
晶:元気してたか?
希美:うん・・・・・・・
彼女は希美(キミ)
同じ幼稚園から中学時代まで
何時も一緒だった女の子だ
それで、僕は中学卒業の時
思い切って希美に告白したけど
フラれてしまったそれ以来
希美とは会ってはいなかった
晶:雨止まないな
僕は降りしきる雨を見つめた時
希美が話し掛けてきた
希美:あ、あの晶
あの時の返事なんだけど・・・・
晶:・・・・・・・・・・
希美:本当はね・・・・・
晶:言わなくていい・・・・・
僕は希美の言葉を止めた
希美:で、でも
晶:希美にはいい人が見付かる
僕なんかよりずっといい人がね
希美:晶・・・・・・・
晶:あっ雨が止んできたな
希美:うん、そうだね・・・・
あのさ、晶
また何時か会えるかな?
晶:解らないだけど
また会うときはお互いいい人と
巡り会っているさじゃ
またな希美
希美:うん
僕は雨が止んで水浸しの道路を
走り出した
希美が見えなくなるまでずっと
そして何故だか
僕の目から涙が出ていた・・・・
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