【恋える思い】

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【相互】 わたくしが好いた人は、神様を愛したお人でした。 わたくしは、日の丸のお国に生まれ、神様は沢山いらっしゃると信じておりました。そして、生まれ変わりも信じておりました。 彼の人の文化にふれるたびに、わたくしの体に、沢山の知識や芸術や音があふれていきました。毎日が楽しくてしかたありませんでした。次第にわたくしの考えも変わって行きました。 そして少しずつ、互いの知識を共有していけば、同じお考えになると、わたくしは信じました。 彼の人も、なるべく私に分かりやすく色々な事を教えて下さったので、文化や言葉が違いましたが、この人のお考えを大切にすることができました。 私は、彼の人をすべて受け入れたつもりでした。 ですが御家柄、私達の婚姻を決して認めてはくれませんでした。 決して・・・・。 どうしても、一緒になれぬのなら、次の来世でお会いしたいと、私は申しました。 ですが、彼の人は言いました。 『静音、輪廻転成はありません、皆、神様の世界へ旅立つんだよ』 「そうなのですか、じゃあ会えないんですね」 『キミが神を信じないかぎりね』
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