最終章 そして未来へ

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   国から改めて派遣された都市の責任者はあのベレー帽森野だと聞いて驚いた。  内部をよく知った者の方がいいという事で大抜擢だそうだ。  前の責任者は横暴な振る舞いがあったとかで国による厳正な審査の結果更迭されたらしい。  あの金髪の女。  レイチェルが統括していたA塔は利潤を追求していた幾つかの外資企業が主体だということ。  それは、今回のイザコザには一切の関わりがなかったらしく、どうやらレイチェルのみが方舟から潜り込んでいたようだ。  よって、今後その内部に陣取っていた企業や団体の扱いは国家と話し合いながら金銭か利権で解決していく方向になるんだとか。  アメリカは国家と第3都市間の混乱に乗じて漁夫の利を得た形みたいだが、俺には関係ない。  更に驚いた事がある……。
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