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それが今隣に腰を下ろした男。ピアスの柊。
「――君たちはここから始まったんだってね?」
ゆっくりと下ろした尻を土に馴染ませてから俺に向けてそう問いかけた。
「柊……あんたこんな所で油売ってていいのか?」
「ハハ、まぁ君にだけは挨拶しておこうと思ってさ」
「挨拶、ね」
「そう、俺は国の犬となってでも月代さんが創った第3都市を守っていく道を選択した」
そう、こいつも、事件があった前と変わらぬ体制で運営するらしい第3都市の、3棟ある責任者の一人として国家に属した。
マスターから今回の内部事情を聞いた際にこの男の名前を聞いて本当に驚いた。
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