《序章》総ての始まり

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《序章》総ての始まり

魔法歴20**年11月―――― ある雪の夜、名門ノーザンド家当主の邸宅が何者かの襲撃を受け、当時家に居た者達は一人を残し惨殺された。 犯人は、カナタ・ノーザンド。 まだ幼い五歳の少年であった。 彼は、家の人間をことごとく殺した。 それに家族などの例外は無く、寧ろ彼の両親や兄弟だと確認された者達への仕打ちは酷いものであった。 その残虐非道さ、そして桁外れかつ人格すらも歪ませる程の魔力故に、王国軍上層部により史上初の特級犯罪者として魔法世界全域に指名手配されることとなった…………―――― 後に世間ではそれをノーザンド家の惨劇と言われた。
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