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メイ「・・・いい御身分ですね・・・お兄様」
学生服に着替え部屋に戻る途中、妹に声をかけられる。
といってもまったく友好的ではないが・・・
アル「おはよう・・・メイ」
メイ「挨拶やシャワーなど浴びてる暇があれば訓練のひとつでもすればいいのでは?」
アル「・・・そうだね・・・ごめん」
いつもと変わらない冷たい言葉に胸をえぐられる。
メイ「・・・ふぅ、どうでもいいことですわね。では、失礼します」
そう言って去っていく。
あぁ・・・また一つ失敗した。
蔑む目も、冷たい言葉も慣れはしたが未だに痛みは消えない。
アル「仕方ないか・・・」
そう、仕方がない。すべては自分で選んだ道だ。
まだ小さい頃のことではあるが自分はそういう道を選んだ。
まぁ、たとえ今の自分が昔に戻ったとしても同じ選択をするだろう。
だから、昔の自分はしっかりと認めているし、褒めてもいる。
妹には完全に嫌われているが
アル「ははは・・・[は]、じゃないな・・・[も]、だ」
それも仕方ない、たとえこの屋敷にいる人間すべてに嫌われているとしても
アル「俺は魔法が使えないんだから・・・」
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