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---陽介視点---
あれから数時間たったがあの人達は出てこない。
たまにガタガタと襖が揺れたり、オタクと言うか厨二的な叫びなどは聞こえていたがこちらは平和でした。
実に素晴らしい。
しかし、ここで気がついた。
あれ?お風呂どうする気なんだ、あの人達。
確かヨーロッパの人は湯船につかる文化をもってるところは少ないが、日本人ならば1日一回入りたいと思う人が多いはず…
特に姉はお風呂好きだからなぁ。
聞きに行くか。
俺は、腰を上げポチくんを抱きながら魔の巣窟へと足を向けた。
とりあえず部屋の前で呼び掛けてみる。
「あの、お風呂入りましたよ?」
返事はない。どうやら聞こえていないようだ。
仕方ない。襖を開けてよびかけよう…でも、嫌だな。
どうしようかな。等と迷っていると腕の中のポチくんと目がぱっちりあった。
「(頑張って!負けないで!)」
うっ…そんな目で見ないでくれよ、ポチくん!?
開けるしかなくなるじゃないか!?
くっ………
よし、こうなればヤケだ。開けてやるよ!
俺は意を決して襖を開けた。
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