第7話

15/23
前へ
/170ページ
次へ
---菊視点--- ご飯をお盆に乗せてアルフレッドの分を居間へと運ぶ。 しかし、何か居間が騒がしい 何故?……わからない。 私は、今までご飯をよそっていたのだから 襖の前で呆然と立ち尽くす。 立ち尽くしている間にも、居間から聞こえる声は止まない。それどころか、悪化する。 ガタガタと襖が揺れる。 あぁ…このままだと襖が壊れてしまいます!止めなければ! そう思い、いざ!襖に手を伸ばし開こうとしたら、中の会話(?)が聞こえてきた。 「ちょっと!?アルさん! やめて下さい!」 「いいじゃないか! 別に減りはしないだろう」 「減ります!!確実に俺のプライドと体力が」 「いいじゃないか! 俺は、困らないし」 「そうでしょうけどって!? どこ触ってんだバカ!」 …………………。 なんでしょう… この美味しい会話は? 是非ともこの目とデジカメに納めなければ!! 待っていて下さい! 私はバッと襖を開けた。
/170ページ

最初のコメントを投稿しよう!

138人が本棚に入れています
本棚に追加