第7話

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口の端に食べかすをつけたまま自分の名前が呼ばれたのでこちらに視線を向ける。 「あ、はい。 あのですね、実は俺、姉を探しにここに来たんですよ。 で、できれば姉探しを手伝っていただければなっと… すみません。 今日あって急にそんな事頼んで…」 「何であやまるんだい? それぐらいお安いご用意なんだぞ! 困ってる人を助けるのがヒーローだからね!!」 親指をグッとたててウインクをする。 チクショウ、イケメンだな! 「で、どんな人なんだい?」 「えっと、名前が月音って言って、とにかく楽天的な性格ですね。」 「(月音…!?)」 姉ちゃんの名前を言ったらアルさんが固まった。 どうしたんだろう? 「? 写真があるんだけど…あ、あった。 こっちのちっこいのが俺の姉です。」 「……ああぁぁぁぁぁ!!」 「「!!?」」 本田さんも急にアルさんが叫ぶものだからビックリしたようだ。
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