第8話

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『怪我一つないよ。姉ちゃんは?』 「うちもや ほんまに無事でよかった。 これで心置きなくこの世界を堪能できるわ~♪」 イベントも調べなな!と心が弾む。 『………姉ちゃん』 いく段か低くなった陽介の声。しかし、姉のうちには、関係ないし怖くもない。 「ん?何?あ、そうや。 お菊さんに代わって? 挨拶してないし」 『………』 「はよ代わってって」 何か陽介はお怒りらしい。その証拠に舌打ちが聞こえてきた。 意味わからへんわ あんまり怒ったら禿げるで。 禿げた弟なんか見たないわ。うん。はげたら常にウィッグ被ってもらお 『もしもし、お電話代わりました。 私、日本です。人名は本田菊と申します。』 と、陽介よりも低く落ち着いた声が聞こえてきた テンションは上がる一方だがここは、日本人らしく礼儀ただしく、慎ましく 「あ、はじめまして。陽介の姉の月音です。 陽介がお世話になってまして、ありがとうございます。 どうぞこき使ったってください」 『いえいえ。こちらこそ 陽介さんはよく気を使ってくれるので助かってますよ。』 何てええ人なんやろ やっぱり流石祖国様。 万歳祖国!!
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