第8話

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「お菊さんマジ神っすね あ、げふんげふん。 陽介は貧弱なので心配なんです。どうか助けてあげたって下さい。 あ、うちのことは月音でも何でも呼んだって下さい!」 『こちらこそ、よろしくお願いします。 あ、陽介さんに電話戻しますね?(背後の空気が真っ黒ですよ。 一体何を言ったらこのようになったんですか…)』 「あ、はい。」 残念。もう少しお菊さんと話したかった。 『姉ちゃん。』 「ん?どないしたん?」 声色が戻っとる。機嫌なおったかな? 『あんまりお世話になってる人に迷惑かけないでくれよ。 あと、会ったとき一発でいいから殴らせて。』 「……………あんたは、うちのおかんか。 あと、迷惑なんかかけてへんよ。子供扱いせんといて!あんたよりは、年上やで!? 後、殴るなんて暴力ふるったらアカンよ。 あんたが怪我することになるで?」 全く陽介のくせに生意気な!! 何かイライラするわぁ。 糖分が足りないんですけどぉぉぉ!! 『姉ちゃんが餓鬼っぽいから悪いんだろ?』 顔が見えへんからって、うちの手が届かへんからって、ちょうしにのって!!! ムカついた。 「あんた、ちょうしにのっとったらアカンで? 気ぃ付けや?ひょっとした、サイトにあんたの事を基にしたの出るかもよ?しかもR指定で。」 『は!!? 意味わからんわ!?何でキレとんねん! しかも俺をネタにすんなよ!!』 随分慌ててるらしい。後、怒ってるみたいだ。大阪弁が出てる。 でも、うちの怒りはしずまらない。 「知らん!アルに携帯返し!」 『嫌だ!』 「じゃあええ!バイバイ!」 ピッと携帯をきる。 きった時、はっ!?って声が聞こえた気がした。
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