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ピタッ
お?動きが止まった!!
しかし止まったは止まったがピクリとも動かなくなった。
「………おーい。月音ちゃん?」
うん。動かない。
試しに近づいて揺すってみたがやっぱり動かない。
「!!」
これは、チャンスなんじゃ!!
今までは何となく手が出せなかった(妹のような、怖いような感じがしていた)が今なら!
そーっと。
後5センチで
「いっ!?」
ガシッと手が誰かによって捕まれ動けないようになった。
誰かとは、言わずもがな月音ちゃんだった。
ヤバい!!しばかれる!
俺は、ギュッと目をつぶった。
「ほんまやんな?」
「………え?」
不意に聞こえた言葉
何がほんまやんな?なの?
「だから、何でも言うこと聞いてくれるんやんな?」
「あ………」
満面の笑みを見せる月音ちゃん。きっと普通の状況だったら可愛いな何て思うんだろうが、今は、あいにくそんなことを考える余裕はない。
何故かって?それは、俺の手が月音ちゃんの手によってギシギシ言ってるし、絶対に裏があるのがわかっているから。
とりあえず、手が折れそうです。
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