第9話

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「しかし、陽介さん。 あなたの年齢ではバイトは少しキツイ気が…」 「ですよね…」 はぁっとため息をつきポチくんの頭を撫でる。 ポチくんは気持ちよさそうにすりよってきた。かわいいな… 「でも、何でバイトなんだい?」 確かにそうですね。と菊さんまで聞いてきた。 「だって何事にもお金っているじゃないですか。 電車乗るにも飛行機乗るにも。」 「…そう……ですね…。」 しかし本当に困った。 今までバイトしたことないし…いや、年齢的に足りないし……… うーん… しばらく唸っていたらアルさんが急に立ち上がった。 何だ?何だ?と菊さんと2人でアルさんのほうに目を向ける。 「陽介。」 「は、はい?」 「君、家事は出来るかい?」 「まぁ、人並みには」 「なら、俺の家のメイドをやってくれよ」
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