第9話

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呼んだが返事がない。 ただの屍のようだ… じゃない!! 「私は死んでませんよ 嫁をこの場所に召喚し暮らすまでは!」 「すみません。後、心をよまないで下さい。」 「善処します。 で、陽介さん。いったいどうしたのですか?」 良い笑顔ですね… なんだか暴走しかけの菊さんは少し姉ちゃんを思い出します。疲れます… そうだ。疲れてる場合ではない!! 「アルさんに拉致されそうなあげく、アルさん家のメイドやらされそうです。 助けて下さい!!」 必死に頼む。 別にアルさんが嫌って訳ではない。 ただ、何だか祖国から出ていくのが少し怖い…………畜生。俺のチキン! 俺が自分の思考に少し落ち込んでいると、菊さんが凄いマシンガントークをしはじめた。 「そうですか… アルフレッドさんの家に行ってしまわれるのは嫌ですが、アルフレッドさんとメイド服着た陽介さんが、一つ屋根のした暮らす姿は是非カメラに納めたいです。 そして、あわよくば間違い等をおこしてくれればなおよし。(それは困りましたね。私はついさっき陽介さんの姉上に陽介さんのことを頼まれた身。 さてはて…どうしましょうか…。)」 「……菊さん………。 建前と本音が逆です」 俺が突っ込んだら菊さんの動きが止まった。何だ? 「え? 陽介さん。今、何と?」 「…建前と本音が逆です。」 「その前」 「……………?菊さん?」
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