第9話

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「それです!! ようやく名前で呼んでくれましたね!」 そっと俺の手をとりニコリと微笑んだ 「あ……!! すみません。本田さん」 「名前で呼んで下さらないのですか?」 小首を傾げて尋ねてくる本田さん。可愛いっ! いや、そんなことではない! 「えっ!? あ、あの時は気が動転してたと言うか何と言うか…」 慌てて弁解を試みるが 「私は名前呼びの方が嬉しいのですが。」 「でも、年上…ましてや、祖国様ですし…。」 「アルフレッドさんの話、何とか断ってみますから。」 と言うか、呼びますよね?と何だかあまり聞きたくない黒いオーラの声まで聞こえる。 畜生。何だか今さらだからなおさら戸惑うというか恥ずかしい… でも、アルさんの件を何とかしてくれると言ってるし ここは、お言葉に甘えるか…恥ずかしいが 「き、菊さん お願いします。」 「はい! できるだけ頑張ります。」
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