第9話

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ここは何処だろう 一面真っ白 上も下もわからない ただ、白い部屋と言うには広すぎる空間。 ああ。夢か。 きっと夢なんだな そう納得したときどこからか声が聞こえてきた。 声…嫌。音か --あなたは誰?-- ただ頭に響く感じの音 綺麗で真っ白。 でも、何処か幼さが残る音 何だか不思議な感じだ。 返事をしてなかったからか、もう一度同じ音が聞こえた --あなたは誰?-- 「俺は陽介。」 --あなたは男の子?-- 「そうだよ。」 --あなたはには姉や兄。兄弟がいる?-- 「姉が1人」 --あなたの姉の名前は月音?-- 「……そうだよ。」 ここまで答えたらクスクスと笑い声が聞こえてきた。何かおかしなところがあっただろうか。 何故、姉ちゃんの名前がわかったのだろうか… 少し気味が悪い。 眉を潜めていると不意に聞こえてきた言葉 --あなたの 頂戴?-- ノイズが悪くて聞き取れない。 何が欲しいの? ねえ。もう一度言って… ------------ 「………………ん。」
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