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ここは何処だろう
一面真っ白
上も下もわからない
ただ、白い部屋と言うには広すぎる空間。
ああ。夢か。
きっと夢なんだな
そう納得したときどこからか声が聞こえてきた。
声…嫌。音か
--あなたは誰?--
ただ頭に響く感じの音
綺麗で真っ白。
でも、何処か幼さが残る音
何だか不思議な感じだ。
返事をしてなかったからか、もう一度同じ音が聞こえた
--あなたは誰?--
「俺は陽介。」
--あなたは男の子?--
「そうだよ。」
--あなたはには姉や兄。兄弟がいる?--
「姉が1人」
--あなたの姉の名前は月音?--
「……そうだよ。」
ここまで答えたらクスクスと笑い声が聞こえてきた。何かおかしなところがあっただろうか。
何故、姉ちゃんの名前がわかったのだろうか…
少し気味が悪い。
眉を潜めていると不意に聞こえてきた言葉
--あなたの 頂戴?--
ノイズが悪くて聞き取れない。
何が欲しいの?
ねえ。もう一度言って…
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「………………ん。」
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