第10話

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何が起こったんだ? 杖の長さが短くなっている所を見ると、折られた事がわかった。 あの杖が折れたと言うことは、今、とてつもなくピンチである。しかも、俺は反動で尻餅をついている状態だ… どうする!! その時上から聞こえたのは、聞き覚えのある声だった。 「もう!!なんやねん。危ないやろ!」 バタバタバタバタ 「凄い音したけどどうしたの!?」 「は?」 思わず顔を上げた。そこにいたのは、膨れっ面の月音とビックリ顔したフランシスだった。 「は?やないやろ!! 全く。うちやなかったら怪我してるわ 英国紳士なんやろ?はよ立ち?」 大丈夫?アーサー。と、言いながらフランシスが手を貸してくれた。 「ああ。ありがとう 後、月音。すまなかった」 「いえいえ。」 「で、何でお前たちがうちにいる?」 「「……………」」
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