第10話

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「おい。聞いてるか? 何でイギリスにいるんだ?」 「……あ、フラン。 うちお腹空いたわぁ。ご飯できた?」 「もちろん。 お兄さんお手製の料理が出来上がってるよ」 「さすが!!」 俺の質問に答えないで、飯の話なんてしはじめやがった、不法侵入者ども。 しかも、俺を無視してリビングに歩き出した。 慌てて後をおって月音の肩をつかんだ。 一瞬ビックリした顔をしたが、どないしたん?と表情だけで聞いてきた。 「まだ質問に答えてないだろ! おい!?聞いてんのか!?」 「なん?あ、お腹空いたんやろ。 ご飯ならできてるで。まあフランがつくったんやけどな ささ、はよ食べよ?」 無理やり席に座らされた おいって声をかけたが自分の腹の虫に邪魔されてしまった。 恥ずかしい… とりあえず飯を食べてからだな。 「アーサー、顔真っ赤や」 「月音ちゃん。言っちゃ可哀想だよ。ププッ」 笑い声が聞こえてんだよ!!ばかぁ!!
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