第10話

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--月音視点-- ばかぁ!!って良いながらアーサーが走り去っていった。 うちの紅茶は!? 「どこ行ってんな…」 「アーサーはいつもあんな感じだからそっとしといてあげて?」 フランシスがお菓子を渡しながら言ってきた 仕方がない… 紅茶無しで食べるか 「ねえ、月音ちゃん。」 何か深刻な表情で尋ねてきたフランシス。 何だろう? 「んむ?」 「さっきさ。菊ちゃんから電話来てたよね。 何の話だったの?」 「ん?それはな、………あ! フランシスの家にトーンと原稿用紙ある?」 そうだ!!大事な事を忘れていた。これがないと、なんとかしなければならなくなる。 「うん。まぁ、あんまりトーンの種類はないけどね。あるにはあるよ」 「本間に!よかったわぁ」 「で、何の話だ ギイッ…バタンッ 「あ、お帰り。アーサー」 「おう… ほ、ほら、紅茶! さっきお前が美味しいとか言ってくれて、嬉しいから煎れたんじゃなくて、俺のカップに紅茶がなくなったから煎れただけだからな!」 やっぱりツンデレ仕様で紅茶をついでくれたアーサー。 はやく誰かに襲われたらい…ゲフンゲフン。
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