第10話

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「あぁぁぁぁ…着てしもた。」 「すまんフランシス。助かった。」 「いえいえ」 何やら和やかな会話をしだすアーサーとフランシス。 …………!!! そうか!フランがうちをアーサーの上から退けたんは嫉妬やな! ん?ってことは、フラアサ? 何やの!実に美味しいです! ヤバい。テンションあがってきた!!ハァハァしたすって!乙女として何とか我慢したいところやけど、ちょっと無理やと思います!! 「あのさ、月音ちゃん。お兄さんの腕の中でハァハァしてどうしたの? なに?お兄さんの包容力にときめいた?」 「月音…。」 「ん?そんなわけないやん。フランシスごときがうちをときめかせられるとでも? それに、腕の中に閉じ込めるんはうち以外で。そやないと萌えへん。 例えばアーサーとかアーサーとかアーサーとか。 後、アーサー。ドン引きな顔せんといて!!」 フランシスはハハハ。何か目から零れてきた。と、声をもらした。 「例えばがおかしいだろ!ばかぁ!何で俺なんだよ!? てか、早く帰れよ!」 そんな格好のアーサーちゃんに言われても怖くありません。むしろ萌えます! 恥ずかしいんですね! 「はぁ。仕方ない。 月音ちゃん、そろそろ帰ろうか?もうすぐお昼だし。」と言いながらうちを抱え直したフランシス。 うち、子供やあらへんのですけど… とりあえず、今日は帰ることになりました。なんや、つまらんわぁ… まぁ、えっか。早く原稿に取りかかろ。
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