第11話

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「迎えに行かなくてよろしかったのでしょうか?」 うーん…と悩む菊さん 「大丈夫だと思いますよ?地元のようなものだし…」 「え?でも、地元は大阪でしたよね?」 「はい。でも、姉はイベントで何度もこの辺りに来てますから。」 「成る程…」 成る程って…納得してしまうんですね。 まだ、直接あったこと無いはずなのに納得されてる姉ちゃんよ。 貴女は菊さんに何を話した。 そんな時だった。電話がなったのは。 「あ、はいはい。今でますよ。」 と年寄りぐさい感じで電話に出た菊さん。 2・3言葉を交わしてから、では、お待ちしておりますね。と電話を締め括った。 さすがにどちら様からか聞くのは不躾だろう。 しかし、気になってしまう。チョロチョロと菊さんの顔を伺っていると、その視線に気が付いたのか教えてくれた。 「フランシスさんからのお電話でしたよ。 今から、家へ来るとの事です。」
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