第11話

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「あ、そうなんですか。 って、事は姉も………」 さぁっと血の気が引いていくのがわかった。 普段なら、あんな姉の性格だから出来るだけ自分の目の届く範囲へおいてる。 いや、姉の後をおってる…か。 って、これじゃあシスコンみたいじゃないか!断じて俺はシスコンじゃない! あぁぁぁぁ………と声がもれる。 「え?ど、どうなさったんですか!? 陽介さん!?急に顔を真っ青にしたと思ったら今度は真っ赤になさって! え?何かありましたか?」 ワタワタと慌てる菊さんを見ていると何だか落ち着いてきた。 「いや、落ち着いてきました。 大丈夫です。すみません、心配させて。」 何だか自然と笑いながらそう返した。 「そうですか、よかったです。」 菊さんも微笑みながら俺に言葉を返してくれた。 デジカメを連写しながらだったが…。
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