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「いやいや、菊さん。これ、女物ですよ?」
「それ以外に見えますか?」
つまり女物ってことは俺に女装をしろと?
この爺。一回ぐらい手を出してもいいんじゃないだろうか…
ニコニコととても満足気に笑いやがって。
とりあえず、俺はバッと拳を菊さんに飛ばした。
ええ。それは素晴らしい位全力でさせていただきました。
しかし
バシッ!
グッ!!グルグルグル
「えっ!?ちょっと!
何縛ってんですか!?」
「つい、場景反射で」
凄いな!
それに、この縄。暴れれば暴れるほどきつくなるんだけど!?
「菊さん!外して!と言うか外せ!」
「少し待ってください。」
そう言って懐からカメラを取り出すと、パシャパシャと写真を撮りだす。
「写真を撮るな!今、資料を今作るな!
とりあえず縄をほどけ!」
こうして、この悶着は30分続いた。
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