第11話

7/9
前へ
/170ページ
次へ
「と、取り敢えず、今日の夕飯どうしますか? あ、陽介さん。月音さんは、何か食べられないものとかありますか?」 お互い息を整えながら一定の距離を保っていたとき、菊さんが聞いてきた。 「姉の食べられないものですか?うーん…あ、トマトの生が食べられませんね。 調理すれば食べれるらしいんですが、生は絶対無理や!だそうです。 あと、納豆。」 「そうですか…なら出来るだけ使わないようにして、作りますね。」 「すみません。」 そうと決まれば、と下ろしていた腰をどっこいしょと言う掛け声とともに上げ、出かける準備をし出した。 「あ!俺も行きます。」 「では、荷物持ち役お願いしてもいいですか?」 はい!っと返事をしてから俺たちは買い物に出かけた。
/170ページ

最初のコメントを投稿しよう!

138人が本棚に入れています
本棚に追加