第12話

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「ええご身分ですなぁ?んん?出迎えもせえへんし、それどころかため息やなんて。」 ゴゴゴゴゴゴゴ!!と効果音が聞こえそうなオーラ。そのオーラに反し口調はゆっくりと丁寧。 あぁ。やってしまった…塩鮭ばかりに気をとられて大切なことを忘れていた………。 俺は、そぉっと後ろを振り返りながら笑顔を作った。 「お久しぶりです。姉ちゃん。」 「そやね。ホンマに久しぶりやね?何ヵ月ぶりやろなぁ…」 俺の記憶が正しければ2ヶ月振りのはずだ。 本当にミスしてしまった!! どうする?俺! 「まぁ、今回は許したるわ。」 「…え?本当に?良いの!!」 「ええよ。但し…」 やっぱり条件付きですか…。 俺は覚悟を決めて息をのんだ。 「但し、陽ちゃんにはキュ~…………。」 「へ?」 「プッ…!!」 「ちょっと!フ、ランシ、スさん!声が聞こえってッブハ!!」 「菊ちゃんもじゃん!!ハハッ!!」
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