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「じゃあ、俺は会計済ましてくるね?」
「はーい」
「あんまり遠くまで見に行っちゃ駄目だよ?」
「はーい」
「本当に?」
「はーい」
絶対聞いてない。
速めに会計を済まそう。
うん。
そう、心に決めて月音を気にしながらもレジの方へとフランシスは消えて行った。
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「本間フランスの街並みは綺麗やんなぁ♪」
フランシスの言ってた事を全く守らずどんどん人通りの多い市場へ
「しかも、不思議なことに言葉が通じると言う奇跡!
楽園やんなぁ♪」
キャッキャッとはしゃぐ月音
「よぅ。お嬢さん
買い物かい?」
「え?うち?」
「そうそう!お嬢さんだよ。」
話かけてきたのは、髪を後ろで少しククっている男だった
「うん!買い物中やねん
うちな、初めてフランスきたからめっちゃ今嬉しいねん♪」
気持ちが高ぶっているのか月音は、見ず知らずの男に笑顔で答える
「お!それはそれは
ようこそ、フランスへ」
「おおきに」
「初めて記念ってことでこれからお兄さんがこの商店街案内してあげるよ?」
怪しく男の目が光る
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