第6話

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「じゃあ、俺は会計済ましてくるね?」 「はーい」 「あんまり遠くまで見に行っちゃ駄目だよ?」 「はーい」 「本当に?」 「はーい」 俺らでも聞いとらんのがようわかった。 やっぱり女の子は話を聞いとらんかったみたいで、フラフラ~っと店から離れて市場のほうへ 俺は慌てて女の子の後ろをついていった。 「ちょっ!おい、アントーニョ!? どこ行くんだよ!?」 「あの子追いかけてくるわ! ギルちゃんはフランシスにこの事伝えたって!」 「はぁ!?」 意味わかんねー!って、叫び声が聞こえた気がするけど気のせいやんな。 俺は女の子の後ろをつけていった。
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