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入学式終了。 特筆するようなことなし。 つーか寝てたからよく覚えてないだけなんだけど。 あるとすればやたらテレビやらの取材が多かったことぐらいか。 数少ない魔法学校なわけだし注目はされて当然だろう。 あ、あとあのお仕置きだのなんだの言っていた教師が生活指導の担当だった、ということだろうか。 この学校の人選はどうかしている。 あとで文句を言ってやらねば。 そう決意したところで教室に渡辺先生が入ってきた。 手には紙袋を手にしている。 チラッと見た感じ中身は相当な量のプリントのようだ。 教卓に置いたときドスンという音がしたことからみても随分な重さだということが感じられる。 「それじゃあ今からプリント配――いや、誰か配ってくれ。俺もう入学式で疲れたわ……」 そう言って椅子に座り始める。 何だこの教師。 と、きっとここにいる全員が思ったはずだろう。 そして渡辺先生は最前列の生徒に支持し、その生徒はそれに渋々従った。 同情するわ……。 「まあ、プリントに書いてある通りだが一応説明するぞ。給料泥棒とか思われたくないからな。仕方ない。でだ、この学校の授業形態ついてなんだが、一学年八クラスに分けられてるよな。A~Hクラスな。これ全部が同じ授業ってわけじゃねぇんだ。A、Bが戦闘技術を重点的に、C~Hは全体を万遍無くみたいな感じだ」 すると、一人の生徒がはいと手を挙げる。 「どうぞ、そこのA君」 「木村です……。そのクラス分けはどんな基準で分けたんですが?」 「そりゃあ、あれだ。お前らの魔力の量やら質、性格、その他諸々だよ。魔力は入学試験で調べられただろうし、性格診断も面接試験のときにやったからな。訳の分からない質問とかあっただろう?」 へー、俺そんなことやった覚えないんですけど。
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