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妖怪を大雑把に分けると
「自然の力を擬人化したもの」
「現象の説明として用いられたもの」
「主流となった政治体系・宗教体系から零れ落ちたもの」
「出自不明であったり、エンターテイメントとして生まれたもの」
という感じになるのではないだろうか。
下記はそれぞれの説明である。
自然の力を擬人化したもの
┗恵みを齎す性質が強い場合は神 災害を及ぼす性質が強い場合は 妖怪とされた。
現象の説明として用いられたもの
┗溺死して括約筋が弛んだ水死体 を「河童に尻子玉を抜かれた」 と解釈したり、家がギシギシ鳴 るのを「家鳴り(ヤナリ)の仕業だ 」と言った事。
上記のものは、元は姿が無かった。
しかし妖怪に例えて理由が判っていても、やはり目に見えないものは恐ろしく、そこで妖怪たちに姿が与えられていったのであろうと考えられている。
"視覚化"する事によって多少は「対処が可能かもしれない」と思わせる為だ。
主流となった政治体系・宗教体系から零れ落ちたもの
┗その時点での支配層の正当性を 訴える手段として使われた。
"土蜘蛛"や"両面宿儺"(後に紹 介)がそれに当たる。
出自不明であったり、エンターテイメントとして生まれたもの
┗浮世絵や戯作などで伝えられた 妖怪。妖怪画を残した浮世絵師 「鳥山石燕」や日本の漫画家 「水木しげる」等がその代表的例 である。
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