第2章 はじめてのお友達

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ディーターとの出会いは、私が幼稚園の時にさかのぼる。 新しい両親は、私が何が何だか分からない間に、カトリック系の幼稚園への入園を決めてしまっていて、バリバリの仏教徒(大した信仰心は無いけど)である私が浮くのはある意味必然だった。 いや、ちょっと違うか。 ただ私は、幼稚園児としての友達の作り方が分からなかったんだ。 だから入園当初から、みんなが遊んでいる部屋から抜け出しては、ぼーっと廊下を歩いている事が多かった。
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