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そんな日が続いていた頃に、ある女の子と出会った。
ある日、いつものように廊下を歩いていると、廊下のド真ん中でうずくまっている女の子を見つけた。
『あの子、大丈夫かな?』
どうしたものかと一瞬迷ったけど、もしもの事があったら困るので話しかけてみた。
「ねぇ、大丈夫?」
くるりと振り向いた顔を見ると、見覚えがある顔だった。
『この子って…隣に住んでる子…だよね?』
ウェーブのかかった淡い金色の髪に、薄い紫色の瞳の女の子――ベルタ=フリーゲルちゃんだ。
隣に住んでて同い年だったけど、なんとなく話しかけづらい雰囲気だったので今まで家の前の道で会っても挨拶ぐらいしかしたことなかった。
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