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…―「はずだったんだよねぇ」
と私、シャルロッテ=バルツァーは嘆いた。
「何言ってんだ?お前。」
目の前には、幼なじみのディーター=フリーゲルの訝しげな顔がある。
あの後2つあった曲がり角で車と激突した訳でもなく、横断歩道で信号無視した訳でもない。ただ普通に歩いていただけで、私は死んじゃったんです。
―どうやって死んだのかは、さすがに覚えてないけど交通事故じゃ無かったんだよね~…―
「死亡フラグも何もあったもんじゃないよ…」
ついポロッと一人言がもれた。
ディーターは聞こえ無かったのか、突っ込んでこない。
―まさか本当に生まれ変われるなんて…。しかも、前世の記憶をもったままとか。―
そう、私はなんと生まれ変わっちゃたんです!
しかも、望んだとおりに外国人に。
―死ぬ直前に考えてたからかなぁ?
…当時の私に教えてあげたいなぁ、そこは…
フランスじゃないって…―
私は勘違いしていたのです。フランスとドイツの位置を。
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