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「じい様…これ本当ですか?」 「お前っ、晴明の墓があるなんて縁起でもないこと言うな!!」 縁起でもないって、亡くなっているんだから仕方無… 「…兎が、喋った?」 いや、んな馬鹿なことあってたまるか。 俺、少し疲れてんだな。 そうだよな、それしか考えれねぇ…。 「あ、もしかして腹話術ですか?それにしても、上手ですねぇ」 「お主、現実逃避はお止めなさい」 なんですか。 そんな哀れみを帯びた表情で見ないでください。 俺は現実主義者なんです。 いくら陰陽術や神話、その他諸々が好きでも、本当に陰陽術を使おうとか考えたこと無いですよ。 そんなの妹見てたら、アホらしくなりますて。 出るはずもない、カメハメハとか頑張って出そうとしてるんですよ? アホ以外、なんて言うんですか。 「混乱しているようですが、少し戻ってきてもらえますでしょうか?」 「……はい、なんですか?」
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