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「…忘れるなよ」
「あぁ。案内ありがとな」
白兎が去っていったのを見届けて、俺は布団に倒れこんだ。
俺だって人間だ。
こう非現実なことばかり次々起これば驚きもするし、疲れもする。
「ふぅ…」
静かだな。
こんなに静かな夜を過ごすのは、初めてかもしれない。
妹が居なければ、こんなにも静かで淋しいものなんだな…。
「ははっ、淋しいなんて…」
俺も妹のこと言えないほど、シスコンのようだ。
けど、まだ大丈夫だ。
妹のようには、まだ言っていない。
「あいつは凄まじいからな」
俺の言葉が、部屋に寂しく反響した。
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