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気付けば辺り一面
真っ白な雪で覆われていた
「涼介!雪だるま作ろっ」
「えっ?なんで」
「いいからー!」
「はいはい(笑)」
静かな夜の公園で
二人で作る雪だるま
――――――――‥‥
「できたーっ!」
「なんで2つ?」
「あのね?こっちが僕で
こっちが涼介なの//」
‥可愛い。2つの雪だるま
を一生懸命くっつけている
「ずーっと一緒に
いられますようにっ」
そう呟いた裕翔は
時計を見て寂しい顔で
うつむいた
「‥もう、帰る時間だ」
「そんな悲しい顔すんなよ」
「だって‥」
泣きそうな裕翔を見て
頬が勝手に熱くなる
ダメだよ、まだ君を
帰さない‥
「‥ダメ、」
「‥‥え?」
「まだ帰さない。」
「でもっ‥、」
自分勝手だな、俺
でも裕翔のことがずっと
好きで両思いになれた今
もっともっと深く裕翔を
感じたいから‥
「裕翔‥」
「‥んっ/」
"ちゅっ‥"
粉雪の中触れた髪
触れた唇‥
「涼介っ//」
はずかしく 君は目を
そらしたね そっと‥
「ごめんっ‥」
「ううん、嬉しかった//」
止まない雪
時間よ‥止まれ
「帰ろっか、」
俺はまた裕翔の手を
とって歩き出した
つかまえた 君の手を
離さない‥ずっと‥
.
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