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トナとテルは、同じ村に住んでいた幼なじみである。
実は二人とも家が撃術師の名門家であり、将来有望なのである。
この術学園にはさまざまな生徒がいる。トナやテルのような有名家の子もいれば、力の弱い子もいる。
一定の年齢になると、おやの判断でこの学園に入学するかどうかを決める。
有名家の子の中には家で修行をするから学校にはいかないという子もいる。
また、逆に力の弱い子にわざわざ術学園で術を学ぶ必要はない、と親が判断して、家の近くの普通学校に入れられる子もいる。
その比はちょうど5分5分である。
普通学校は地方でもあらゆるところにいるが、術学園はセロッソ界でわずか10校ほどしかない。
だから、術学園に行く子は家を離れて寮に入る。
また、術学園は卒業するまでの年数が細かく決まっていない。
生徒側が卒業したい、と希望すればそれに応じて先生はその許可を出すか出さないか決める。
つまり、わずか1年で卒業する子もいれば、10年で卒業する子もいるのだ。
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