アンヴィラ族の野望

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アンヴィラ家に新たな子孫が生まれ、ラオン・アンヴィラと名付けられた。 ラオンは好奇心旺盛で、人一倍探究心のある子であった。 あるとき、ラオンは道端で顔の大きさほどの卵を発見し、家に持ち帰った。 そしてその卵を密かにかえしてしまった。 ドラゴンだった。 セロッソではドラゴンを飼うことは禁止されている。 セロッソのドラゴンには学習性がある。人の住む地域にドラゴンを住まわせてしまうと、ドラゴンは人とその生活環境を学習してしまい、たちまち環境を破壊してしまうからだ。 ラオンはそのときはそんなことを全く知らなかった。 家族もラオンがドラゴンを飼っていることなど全く知らなかった。 そして、ドラゴンが自分の背丈になる頃、ラオンは書物でドラゴン飼育禁止について知った。 そしていろんな書物でドラゴンについて調べた。 ラオンはドラゴンで世界を征服出来ることが分かった。 ラオンの子孫からは世界征服についてばかり考えるようになり、やがて、アンヴィラ家は有名な 悪術家 となった。
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