幻想殺し

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格好つけて去って行く京であったが、内心一刻も早くその場から去りたかったのだ。 (やべぇよあの女っ! 一見可愛いから助けようとしたけどあれは噂に聞く時羽台のスタンガンじゃねぇか! なんつーやつに関わっちまったんだ東 京! ……落ち着けもう二度とやつとは関わらなければいい話だ) 「侵略 攻略 計画 成功 侵略 攻略 侵略 攻略 侵略 攻略 東 京♪ってね~」 京が冷静さを取り戻す為に、アニソンを口にしたその時、 「あんた何で私助けようとしたの?」 傍らから幻聴が聞こえた。 京は真っ青な顔になると、小刻みに頭を震わす。 そして京が戦々恐々と振り向くと、そこには時羽台のスタンガンが立っていた。 「ねえ何で助けようとしたのって?」 「そ、そうだな。君が助けてって叫んでる気がしたんだ」 「ふ~ん。あんた変わってんね」 (スタンガン常備してるあんたもなかなかの変人だけどな) 「ところで僕に何のようかね?」 「別にあんた面白そうだからついてきただけよ?」 (やべぇスタンガンとのフラグ立てちまったか!?) 「僕のようなつまらない人間といても時間を無駄にするだけだよ。さあ君は自分のいるべき場所にお行き」 「何言ってんの? それよりあんたがその右手にずっと提げてる袋何が入ってんのよ?」  
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