ラーメンの具

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「はいー注文承ったよ。それじゃ注文繰り返すね。京ちゃんが千本ザクラーめんで。今日は雲ちゃん感謝デイだから雲ちゃんには千本ザクラーめんトッピング チャーシュー 煮卵 ナルト 2.5倍増量ね♪」 「ありがとう葉ちゃん!」 「うへへ♪どういたしまして。ちょっと待っててねー」 葉は厨房へと消えた。 「毎回思うんだけど雲ちゃん感謝デイとは何かな?」 「さあ~何だろね? でも今回は2.5倍か。楽しみだな♪」 「俺は1倍なんだけどな!」 「まあまあ兄ちゃんにはわかめとナルトあげるからさ」 「えっ、チャーシュー三枚もくれるのか? へへ持つべきものは妹だよな」 「耳鼻科行け耳鼻科」 15分ほどでラーメンを両手に持ち葉が現れた。 「お待たせ葉ちゃ~ん♪」 「俺も待ったけどね」 「はいはい京ちゃんのもあるよ」 そして机の上に置かれたラーメンは器からして大きさが違っていた。 雲の前に置かれた器には飛び交う龍が描かれ、中身も華やかにトッピングが散りばめられていた。 引き換え、京の前に置かれた器は年季の入った質素なもので一回り小さかった。 中身も普通。 とてもじゃないが同じメニューを注文したとは思えなかった。 「やべっ……何でだろう目から汗が出てきちった」  
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