誕生

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いつものように台の前に立つ。何人もの白衣の男達が、彼女の体のいたる所にコ-ドを繋いでいく。 「乗れ」 金属の冷たい台の上に横になった。 目を瞑り『実験』開始の合図に備える。 腕に僅かな痛みが走った。 それと共に、心拍数が上がり、呼吸が荒くなる。 全身を駆け巡る、神経の痛み。もう何度も行っているのに、未だに慣れない。 痛みで意識が薄れていく…。
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