新兵器、義手

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「神経が繋がっているから触覚、痛覚は今まで通り。 それと、左肩より先の神経回路はぜんぶCPUを通してあるから。 そして、メインウェポンとして銀の爪。 頭の中で爪が伸びるのを想像してみて」 施術が終わり、鬼助に取り付けられた、新たな黒い左腕の先端、五指の先の銀の爪が某ミュータントの様に鋭く伸びる。 「へぇ、こりゃ便利やな。 所で、なんじゃこれ。 俺はキリシタンちゃうで」 銀の爪を戻した黒い手の、その甲。 そこに彫られた銀の十字を咲夜へと向ける鬼助。 「いいじゃない、アクセントよ、アクセント それと手のひらからUVライトが出るから」 納得していない様な顔の鬼助が手のひらを上に向けると、黒一色のそこにシルバーのフレームが現れ、レンズの奥から紫外線が照射され、鬼助は「ほぉ」と感嘆の言葉を上げる。 「それ、自分に当てると危険だから、気を付けてね。 そうだ、AIに名前でも付けてあげたら?」 「先言うてくれるか!?やりかけたわ……。」 そう言ってライトを元の黒に戻した鬼助は、 「名前、名前……名前なぁ……うーん……」 と、悶えていた。
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