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午前3時、日本某所の教会。
「ほなまた地獄でな、ドラキュラさんよぉ。
その腕は冥土の土産にやるわ」
「そのセリフを言うにはまだ早いぞ。
それに地獄に堕ちるのは貴様の方だ、神堂鬼助ェ!」
そう言って神堂鬼助と呼ばれた男の方を指差すのは、ヴァンパイア──ドラキュラ伯爵。
最も、どう言う経緯か解らないが胸には、鬼助と呼ばれた男の切り落とされた左腕が刺さり、十字架に張り付けられ、更には銃を額へ突きつけられて居るので説得力は無いのだが。
「アホかお前、この状況でよぉそんなこと言えるなぁ」
最もである。
「フフフ……あの人が!あの人が……蘇るのだよ、神堂鬼助」
「そうでっか、アホらし。」
そう告げて、鬼助と呼ばれた男が引き金を引き、踵を返して教会を出る頃に雲に隠れていた月が、ステンドグラスから十字架を覗くが、灰のみがそこに見えた。
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