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「AI搭載対ヴァンパイア特化義手型兵器」
所変わって咲夜の作業室(ラボ)。
腹ごしらえも終わった鬼助を前にして咲夜が長ったらしい名前を読み上げる。
そしてその横には腕。
黒地に所々銀であしらわれた腕がディスプレイされている。
「ドウモ初メマシテ、マスター」
「…………う、腕がしゃべりよったで……。
ちゅうか、もっとこう、あの有名な錬金術師さんみたいな義手想像してたんやけど」
「当たり前よ、私が造ったんだもの」
ふふん、と得意気な咲夜に対し、鬼助は呆れ顔である。
そして、「それに」と続ける咲夜。
「こっちの義手の方が高性能よ。
あんたのDNAを基に、ヴァンパイアの馬鹿げた再生能力とパワーを合成した細胞を培養、増殖して腕を製作。
骨格と爪は銀にすげ替えて、その他諸々の機能を付けて完成!」
「私ハソノ他ノ機能ニ含マレルノデスカ……」
目を輝かせて語る咲夜とその作品に、更に呆れ顔の鬼助は溜め息ひとつ。
「あら、不服?わた……ヘルシングの科学技術の結晶なのよ?
なんでか黒くなっちゃったけど、ヴァンパイアの弱点はほぼ克服。
その他詳しい説明は付けた後でするわね」
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